2016

f:id:sscut:20161231200316j:image

 

東京で生活をするようになってからめまぐるしく変わっていたのはいつも周りで、おいてけぼりにされたような感覚ばかりだったけれど、この夏が終わってから、はじめて、わたし自身が違うひとになったようだった

 

 

指の先まで痛かった頃から、髪を切ってもいいとおもえるようになったこと

 

舌のピアスをやめたこと、ぜんぶなくなって たくさん考えて、つくりなおしたこと、お料理が上手になったこと、たくさんわらうようになったこと、ゆめを諦めないでいられたこと、

わたしをおとなにもこどもにもするひと、なにをしても、だれよりも褒めてくれるひと、たくさんの愛、使い果たしたい

 

ss

 
急にやってきた冷たさに、喉の奥がいたい。繋いでた手を離して電車に乗ったら、めのまえがくらくらした。
 
花火も見た、手持ち花火も二回やったし、バーベキューだってした。会いたくてたまらなかったひとたちにも会えて、家に帰ればだいすきな女の子も居る。
 
 
 
 
見つめつづけたい。

Ivy

 
 
親愛なる友人のみた夢のはなし。
 
 
「本屋さんにいたんやけど、もえちゃんはね、私に手紙書いてくれてて、どっかの本の中に隠しましたーどれでしょうーって言ったの。そしたらこたろうさんがさ、ぱってペンギンの本取り出して、そこから手紙を見つけたんよ。めっちゃドヤ顔でね。そしたらあまりにすぐに見つけたもんだからもえちゃんがめっちゃすねてた。っていうおはなし。」

 

 

 

 

 

 

 

 

泣きじゃくりながら電話して、「おおさかかえりたい」って言ったら「え?なんて?おなかすいた?」って聞き間違える親友のことを、わたしはあいしてるよ。

silent

 
 
 
すきな音楽をきいて、すきなごはんを食べて、すきなひとはしあわせだって言ってる。
 
 
むつかしいことから離れて、不安を隠さないでいれて、さみしくないのに泣いたりしてる。
 
 
時間が経つとうそになる言葉は使いたくない。
あいたくなったらあいに行って、ゆるしてくれるひとに甘えて、そうして冬を越していく。
 
またひとりでねむる夜に、ぜんぶまぼろしになることを、繰り返したり。
得たものはわすれてゆく。
 
 
願っても手に入らないものばかりほしい。
たかい鼻とか、うすい唇とか、かわいい声とか、長い髪とか。
 
 
糖質ゼロの発泡酒をのみながら、契約書類にハンコを押してる。
 
 

absolutely


ポストは毎日みる
クツは玄関に3足まで
洗濯物はたたんだらすぐなおす
本にほこりをかぶせない
晩ごはんは抜いてもいい
めざめたらストレッチと体操
お風呂はねむくなる前に
足のつめはのばさない
二度寝は二回まで
せすじをしゃんとする
髪がのびたじぶんをそうぞうする
お化粧の顔をあいさない
うそをつかない
たいせつなひとには意地をはらない
へいきじゃないことにむきあう
がまんはわたしがかなしいだけ
かなしくなる前にねむる

radio

 
飛行機から光る街がみえた。
あっというまに東京についてしまう。
となりのおじさんに気づかれないように、窓の外を覗くふりをして泣いた。
 
 
東京に出て来てすぐ出会ったお姉ちゃんのようなひとに、
もえちゃんほんと一人暮らし向いてないよねってわらわれた。
わたしもそうおもうってわらった。
 
わたしのことをわかったふうな口ぶりが、なぜかとてもうれしかった。
 
 
 
家を出たとき、まるで想像していなかった。
もう二度と、だれかと暮らすことはないということ。
じぶんの日常がだれかのものにならないということ。
 
 
 
 
かなしいことがあると、ゆめへのおもいがつよくなる。
叶えれば、なりたいわたしになれば、なんにもかなしくなくなるから、ぜんぶだいじょうぶになるから。
 
そのときいまそばにいたいとおもえるひとたちが、まだそばにいてくれてたら、しあわせだなとおもう。
 
 
 
きょうはとてもさむい。
 
さむいと美しくみえるからすき。
冬が長くてよかった。