2016
東京で生活をするようになってからめまぐるしく変わっていたのはいつも周りで、おいてけぼりにされたような感覚ばかりだったけれど、この夏が終わってから、はじめて、わたし自身が違うひとになったようだった
指の先まで痛かった頃から、髪を切ってもいいとおもえるようになったこと
舌のピアスをやめたこと、ぜんぶなくなって たくさん考えて、つくりなおしたこと、お料理が上手になったこと、たくさんわらうようになったこと、ゆめを諦めないでいられたこと、
わたしをおとなにもこどもにもするひと、なにをしても、だれよりも褒めてくれるひと、たくさんの愛、使い果たしたい
ss
急にやってきた冷たさに、喉の奥がいたい。繋いでた手を離して電車に乗ったら、めのまえがくらくらした。
花火も見た、手持ち花火も二回やったし、バーベキューだってした。会いたくてたまらなかったひとたちにも会えて、家に帰ればだいすきな女の子も居る。
見つめつづけたい。
absolutely
ポストは毎日みる
クツは玄関に3足まで
洗濯物はたたんだらすぐなおす
本にほこりをかぶせない
晩ごはんは抜いてもいい
めざめたらストレッチと体操
お風呂はねむくなる前に
足のつめはのばさない
二度寝は二回まで
せすじをしゃんとする
髪がのびたじぶんをそうぞうする
お化粧の顔をあいさない
うそをつかない
たいせつなひとには意地をはらない
へいきじゃないことにむきあう
がまんはわたしがかなしいだけ
かなしくなる前にねむる
l
今日はうまくわらえなかった
radio
飛行機から光る街がみえた。
あっというまに東京についてしまう。
となりのおじさんに気づかれないように、窓の外を覗くふりをして泣いた。
東京に出て来てすぐ出会ったお姉ちゃんのようなひとに、
もえちゃんほんと一人暮らし向いてないよねってわらわれた。
わたしもそうおもうってわらった。
わたしのことをわかったふうな口ぶりが、なぜかとてもうれしかった。
家を出たとき、まるで想像していなかった。
もう二度と、だれかと暮らすことはないということ。
じぶんの日常がだれかのものにならないということ。
かなしいことがあると、ゆめへのおもいがつよくなる。
叶えれば、なりたいわたしになれば、なんにもかなしくなくなるから、ぜんぶだいじょうぶになるから。
そのときいまそばにいたいとおもえるひとたちが、まだそばにいてくれてたら、しあわせだなとおもう。
きょうはとてもさむい。
さむいと美しくみえるからすき。
冬が長くてよかった。